学校給食における給食を食べられない児童生徒について ~2021年12月議会報告

現在、国民の3人に1人は何らかのアレルギー疾患があるとの厚生労働省の調査結果が公表されています。食物アレルギーをもつ子どもは、乳幼児で5~10%、学童期以降が1.5~3%、それ以上の3~4%であるとの調査結果もある等一定数います。 学齢期の子どもたちの食物アレルギーは、毎日の学校生活で提供される給食に関係する事であり、軽視できない問題です。また近年は、食物アレルギー以外にも体質的な問題や宗教などによる個々の事情により、学校で提供される給食を食べることができない児童生徒がいるようです。学校給食における給食を食べることができない児童生徒について、12月議会で質問しました。

アレルギーを理由に、弁当を持参した児童数は、2017年度70人、2018年度73人、2019年度64人、2020年度75人、2021年度は92人ですが、アレルギーとそれ以外の体質、宗教などの事情による理由もあるようです。また、本年度の食べられない食材としては、乳、卵、小麦粉の他、えび、かに、あさり、豚肉、鶏肉、牛肉、ピーナッツ、くるみ、ごま、すいか、もも、パインナップル等約50品目あります。選択制の中学校給食が全校で導入されましたが、ミルク給食も継続して実施されています。約」90%の生徒が利用していますが、アレルギー等の理由で牛乳を飲んでいない生徒は、2021年度は236人です。

弁当を持参する場合の保管方法ですが、朝、教職員が預かり冷蔵庫で給食時まで保管するか、各自で自己管理します。冷蔵庫での保管は食中毒予防のためですが、温め直して提供できないかと質問しました。市は「以前、電子レンジで再加熱していたが、加熱で食材が硬くなる、弁当箱の変形、アルミカップから火花が出る等があり、現在は行っていない」との答えでした。現在、多種多様の電子レンジ対応容器があるので、家庭との連絡を工夫し、何とか一品でも暖かいおかずを、給食を食べられない児童に提供してほしいと提案しました。