小中学校での石けん使用状況調査について

伊勢原市教育委員会が2011年6月に策定した「学校運営上の化学物質製品使用に当たっての配慮に関するマニュアル」には、アレルギーや化学物質敏感体質の児童生徒が支障なく学校生活を送ることができるよう、教室の換気励行や安全性の高いワックスや教材を使用するよう配慮事項が示されています。その中には、洗剤に関することとして、『手洗い用石けんは、極力純石けんを使う。』や『学校施設内おいて合成洗剤は使用しない。』と言った記載もあります。しかし、実際の学校現場では純石けんではなく、合成洗剤が多く使われているのが実情です。純石けんの使用を求める保護者の方々と一緒に、教育委員会へ使用状況アンケートを依頼し、その結果について質疑や意見交換をする機会を2018年から設けています。12月19日(木)教育委員会から2名、保護者側3名で、昨年の使用状況調査結果と比較しながら問題点について話し合いました。小学校10校、中学校4校のトイレ、手洗い場、家庭科室、保健室、理科室、給湯室、理科室、体育館に置かれている洗剤は多くが合成洗剤ですが、昨年との比較では、小学校で2校、中学校で1校において純石けんに変更した箇所がありました。年に数回開催される養護教諭の会議へ教育委員会メンバーが出席する際には、保護者側が提供した純石けんに関する情報や要望を伝え、資料も届けているとの事でした。しかし、そもそも純石けんとは何か判断に迷うなど根本的な問題や予算の限界も課題となっていることが分かりました。しかし、保護者側からの働きかけで少しでも純石けんの使用が広がったことは評価できることです。これからも純石けんに関する情報提供を続け、使用状況をチェックし続けることが大切です。