中学校のスクールランチを試食 Ⅱ ~貧困対策を求める~
中学校スクールランチの試食会2回目。前回の中沢中学に続いて、委託業者が違う伊勢原中学校で行いました。市内の3校は伊勢原市内の同一の業者に委託、1校は秦野市の業者に委託で、4年前の入札で業者を選定したとのことですが、その後は比較や評価をせず継続しています。この学校は秦野市の業者に委託、なでしこ弁当・特食など、量や価格が選べ、麵弁当というのが季節限定だが人気があるとのこと、他校よりも利用者が多いようです。
数年前に、市で中学校給食の導入を検討しましたが、市の財政面が厳しいので、「弁当を持参できない生徒への昼食支援策として、スクールランチを継続実施する」(市の事務事業評価書による)とされています。中学校給食を導入することが望まれますが、まずはスクールランチを導入したのですから、スクールランチを気軽に利用でき、利用者が増えるような対策や課題の整理・検討を進めるべきと思いますが、なされていません。当日は、教育長、校長先生などの教育委員会の面々とスクールランチをいただきながら意見交換をしましたが、現状の認識や改善に対する意欲が感じられませんでした。
数年前から、いっそう子どもの貧困対策が注目されていますが、スクールランチには貧困対策は何もありません。よく利用する生徒に対しては、いじめには至らないまでも親の陰口があるとも聞きます。利用者が増えることでスクールランチの利用者が目立つことなく利用できるようになるはずです。また毎日のように利用するには値段が高すぎるという声も聞きます。
利用を広げるための広報や働きかけ、利用しやすくするために注文や受け渡しの方法、貧困世帯への対策等を提案していきます。生徒や保護者に対して、スクールランチの現状と課題についてアンケート調査を実施して、課題を把握することが有効ではないでしょうか。