あらためて憲法を考える「憲法カフェ」を開催


3月24日、伊勢原ネット総会を開催後、「憲法カフェ」を行いました。講師は「明日の自由を考える若手弁護士の会(略称:あすわか)」所属の太田伊早子弁護士。ハギレよく語っていただきました。

最近話題の森友学園で注目の「教育勅語」。これは戦後直後に、戦争の反省を込めて衆参議会で排除・失効の決議を行ったものですが、復活の動きがあります。

「そもそも憲法は何のためにあるのだろうか。」 現憲法は、個人の尊厳を謳うものであり、国家権力を制限する法であり、それが最高法規として位置づけられているという基本的なことから、憲法の三原則「国民主権、戦争放棄、基本的人権」を解説していただきました。これらに対する考え方について、2012年の自民党改憲草案の文言を逐一比較してみると、その憲法の基礎となる重要な考え方がすべて180度変わっていることを指摘されました。

特に、憲法24条は、女性の人権に関する重要な条文です。現憲法は、婚姻と家族を平等とする考え方を規定したもので、戦前の家父長制度を否定したものですが、自民党改憲草案では、家父長制の復活、さらに“天皇を国民の父とする”「国体」の復活を目論むものであると説明がありました。

現在、「共謀罪」が多くの課題があるとの指摘をされながらも、自民党が法案制定を目指しています。戦前のような監視社会に通ずるものとも思われ、大きな不安があります。

 

私たちは憲法改正の動きに対して、国民の関心を促し、動きを作り出し、理解を深めていきたいと思います。現憲法の基本的な理念を大きく変える必要は感じません。何よりも、誰もが無関係ではない憲法・法制度に対して関心を持ってほしいと思っています。