「イクサ世 呼び込む新基地建設」 沖縄の米軍基地の学習会を開催
敗戦から70年、“戦前”を知る高齢の方から、昨今の動きは昔の時代を感じさせるようだとの声を聞きます。中国の脅威、イスラム国の人質を救うために自衛隊派遣、そして憲法を改正して戦争をできる国へ・・・。
2月14日(日)沖縄の名護市辺野古出身の反戦地主で、伊勢原在住の藤川佐代子さんによる学習会を行ないました。太平洋戦争で本土の捨て石となった沖縄の人たちの思いは、「二度とイクサ世にはしない」という決意。学習会では、沖縄の基地へのオスプレイの配備、経済の変化、普天間基地返還と代替基地建設に関する最近の動きや住民の民意をていねいに説明していただきました。中国の脅威に対して沖縄の基地は必要なのでしょうか? 軍備ではなく外交によって平和を作りださねばならないことは、長い歴史の中で沖縄の方々の心の中にはしっかり根付いています。
今、沖縄に新基地を建設することは、沖縄だけの問題ではなく、自衛隊が多国籍軍の後方支援をできるようにするという意味を持ち、これからの日本の国のめざす方向を示しています。私たちは、通り一遍の情報に流されずに、国内外の状況をよく理解して意思表示をすべきです。
福島原発事故から4年。首都圏の経済発展は、東北の方々の犠牲によってなされてきたことを実感しましたが、沖縄もまさしく本土の犠牲を強いられています。私たちの暮らしとの結びつきを考え、少しでもできることから行動にうつしましょう。