環境展で展示 ~食の安心・安全を考えよう~

伊勢原市・いせはら環境市民ネットワーク主催の環境展に、私たちは「伊勢原の環境を考える会」として、展示参加をしました。

今年のテーマは「食の安心・安全」。食品添加物、農薬、遺伝子組み換え作物について、展示しました。

スーパー等で販売されている食品に含まれている添加物は、ひと頃よりは少なくなってはいますが、表示をしっかり見て選びたいものです。農薬についても、中国、韓国に続いて日本は3番目に多く使用しています。ミツバチの多量死を引き起こすといわれているネオニコチノイド系農薬の使用は、残留基準値がEUに比べると日本は緩く環境に対する影響が危惧されます。

遺伝子組み換え作物は、国内では食料となるものは作られていませんが、アメリカ等から輸入されているトウモロコシや大豆の3/4は遺伝子組み換えです。遺伝子組み換え作物は、自然界では発生しない生物を人工的に作り出したもので、後世にどのような影響が現れるか不明なものです。原材料から加工食品、調味料、飼料と様々に形を変えて利用され、私たちの体にも入ってきているかもしれません。特に食用油や糖分は、「国内産」「遺伝子組み換えではない」という表示がなければ、遺伝子組み換え作物が使用されていることは否定できません。

日本の自給率は約4割で、食料を輸入に頼っていますが、輸入される食料の原料は安心安全なものとはいえないものが多くあります。食料を自給できるように農業を守っていかねばなりません。ところが、自治体などにその地域に合った作物の種の開発や普及を義務付けていた「種子法」を廃止しようという動きがあります。外資系の種子会社が参入し、種を独占することになるかもしれません。特にモンサント社の遺伝子組み換え作物が参入してくることが危惧されます。

食の安心・安全は、未来を担う子ども達のために守っていきたい課題です。