健康を守るため、除草剤などの農薬散布日時は事前に知らせて!

日頃、体調管理に注意を払い、環境問題に詳しい市内在住の化学物質過敏体質の方から、突然体調不良に襲われ、めまいや吐き気、頭痛等数々の症状で困っているとの連絡がありました。家族が家の周辺を見回して気づいたのは、隣接する敷地内の芝生の色が赤茶に変色している事でした。除草剤を使用すると草が一斉に枯れるなどして変色しているのを見かけることがありますが、隣接する土地の芝生は緑と赤茶にはっきり色が分かれていました。僅かな化学物質にも反応して体調が悪くなる『化学物質過敏症』の人にとっては、毒性の強い除草剤や農薬の使用は健康を損なう可能性が強く、とても恐ろしいものです。しかし、自分は特に過敏ではないと思っている人も実は、知らないうちに悪影響を受けている可能性はあり、特に子どもたちへの影響は心配です。アレルギーや発達障害が増加している一因が疑われ、ヨーロッパや米国では禁止の方向性が広がっています。しかし、日本においては、有害性は認められているものの、除草剤や農薬の使用については、農林水産省や県、市町村からの「周辺への配慮をお願い」するだけに止まっています。このような対応で子どもたちの将来や化学物質過敏体質の方の健康は守れるのでしょうか。
せめて、「農薬散布に当たっては、事前に周辺住民に対して、農薬散布の目的、散布日時~」を事前に周知することを徹底するべきです。「農薬散布の日時が分かれば、避難して健康被害を防ぐことができるのに。」と化学物質過敏体質の方は言います。