中学校のスクールランチを試食 ~昼食時間は15分~

伊勢原市の公立中学校では、完全給食ではなく「ミルク給食」のみ。数年前に中学校給食の検討をしたことはありますが、市の財政面から実施には至りませんでした。近年は特に共働き家庭が増えており、貧困対策の面でも必要とされています。そこで、希望者はスクールランチ(業者弁当)を注文することとなっています。メンバー5名で試食し、現状を聞きました。

注文は当日の朝、職員室前でシルバー人材センターの人が受付ける。から揚げ、焼き肉、日替わりなど5種類献立があり、すべて410円。中沢中(371名)の当日の利用者は9名でした。就学援助費には含まれておらず、貧困対策はありません。味はおいしくいただきました。

昼食の時間は、12時45分から13時までの15分間。その時間に教室から職員室前まで受け取りに来て、教室で食べ、また職員室前に容器を持ってくるわけです。体育の授業の後や特別教室からの移動がある場合もあり、15分間という時間では、“食育”や“食事を楽しむ”余裕はとれません。市内の4中学校で山王中、成瀬中は職員室が校舎の中央付近ではないので、教室が遠い生徒は時間が取れないという声も聞いており、教育委員会でも課題としていましたが、利用者が少ないため配布場所を増やせないとのことです。(受付と配布を行うシルバー人材センターの人件費のみ市が補助)

スクールランチの利用者が少ない理由は、価格や受取りの場所などがあるようです。15分という昼食時間(昼休み)では、給食を実施するとしても配膳や片付けの時間がとれません。13:00からは、委員会活動や部活の打ち合わせがあることもあるそうです。中学校のカリキュラムがぎっしり詰まっているとしても、昼食時間はもう少しゆったり取れないものでしょうか。中学校給食を実施している他の自治体の中学校の時間割を調査してみようと考えています。

中学校給食の課題を出し合い、調査したり改善提案をするための活動を始めますので、ご意見をお寄せください。(伊勢原ネット事務所 FAX0463-92-8185)