古紙の中間処理業者を訪問、見学

伊勢原市の主に行政関係の古紙の中間処理を行なっている業者を見学しました。事業所内では、搬入された紙類を床に広げて、手作業で破袋し異物を取り除く作業を行なっていました。暑い夏場の作業は重労働でしょう。

古紙再生の禁忌品として、一般にはわかりにくい発泡紙や捺染紙があり、少しでも混入すると再生紙の質に影響が出るそうです。「紙製容器包装の紙パック」では、酒類の紙パック等裏に銀の加工してあるものや、折り紙の中でも金紙・銀紙は、NGとなっていますが、“再生できる”の表示があり、当然収集に混入します。これらは独自に特殊な行程を経れば再生可能なものですが、一般のものとは一緒に処理できないため、取り除いて分別しているそうです。また、新聞紙と折り込みチラシは分別せず、強度を出すために一緒に処理する必要があること、牛乳パックの1リットル用は針葉樹の繊維を使い、500ml用は広葉樹の繊維を使っているので別々に処理する。クリップやホチキスの針等小さいものは、処理過程で取り除かれるので気にしないでもOKなど、細かな情報が得られました。

昨年の国内の紙類の回収率の平均は、83%(新聞90%、雑紙・広告60%、ダンボール95%)とのこと。かなり回収ができていると感じました。

 

今後、高齢化が進み、家庭での細かな分別は難しくなることが予想されます。わかりやすい分別の仕方の説明や表示とともに、製造過程で使用後に分別再生しやすい材質にすることが求められると思いました。(8月29日)