新東名と246バイパスの2本の高速道路建設で、伊勢原の環境と景観はどう変わる?
5月11日(日)伊勢原市環境展では、「伊勢原の環境を考える会」として、市民への啓発のためのパネル展示を行ないました。
伊勢原市内では新東名高速道路の建設が進んでいます。建設の都市計画決定は平成8年、もう18年前になります。途中で建設中止の様子もありましたが、現在、急ピッチで工事が進んでいる状況です。首都圏近郊にあって、緑が多く残り環境が良いことが特徴の伊勢原市です。しかし、田畑が土地買収されて杭で囲まれ、樹林地が伐採、丘が崩されています。高速道路が高架になる部分では、巨大な橋脚の建設工事が行われ、その上に道路が乗っかるのを想像すると、視界を遮るほどのコンクリートの構造物が、近い将来出現することが実感できる状況になってきました。
今年の「環境展」のパネル展示では、市内の地図上に、2本の建設中の高速道路の予定地を図示し、建設中の現場の写真をわかりやすく展示して、市民の方々に見ていただきました。
「こんな大きな道路ができるとは、すごい」という期待する方もありましたが、大半は「車が多くなると空気が悪くなるのが心配」「樹が切られ、山が崩されているのはイヤだ」「伊勢原のシンボルの大山が見えづらくなるのでは」「そんなに急いで移動しないでもいいのに、高速道路は必要か?」・・・と、建設の影響を心配する声がありました。少子高齢化・人口減少が進んでいる中で、20年前に計画された道路が市民に必要かどうか、建設によって利益を得るのは誰なのかを、あらためて考えてみるべきではと思います。
残念ですが、国の事業は止められません。環境や景観への影響を少なくするためには、どうすればいいのか、市民の方に投げかけて、一緒に考えていきたいと思います
。