全国の多くの自治体で行財政改革とも関連し、議員定数の削減が相次いでいます。ここで、議会や議員の役割をもう一度考えてみましょう。
市長と議員は、ともに市民から選ばれた市民の代表です。
議会は、市政について討論し、決定する場です。市長が提出した議案や政策が、市民の意志を的確に反映したものであるか、課題や論点を明らかにし、より良い解決策を見いだすよう合議する場です。議員は様々な市民の代理であり、市長(執行者)との議論だけでなく、議員どうしの議論もなければなりません。
それらの討論の内容を市民に公開し、共有することにより、市民が市政に参加することができます。(伊勢原市議会は、本会議・委員会は、すべて傍聴できます。また、本会議はインターネット中継や録画が見られます。)
地方自治体の法律である条令を定めるのも議会の役割です。議案や条例は、議員からも提案でき、議決により条例を制定することができます。昨年9月議会では、伊勢原ネットの2名の議員が率先して、住民基本台帳の大量閲覧を禁止する条例を制定しました。
このように、議会には重要な役割があり、市民の方々の多様なご意見を市政に反映するためには、議員数は減らせません。
私たち2名の議員は、7月下旬に開かれた「市民と議員の条例づくり交流会議2006」に参加し、北海道の「栗山町議会基本条例」を通して、分権の時代における議会の役割について学習しました。
私たちは、慣例にとらわれず、議会の役割をしっかり果たすため、まず議員自らが重責を自覚し努力しています。