伊勢原市長選候補者からの回答

2024年9月22日投開票の伊勢原市長選挙には、2人の新人が立候補していますが阪本純太郎氏からは9/13(金)に、萩原鉄也氏からは9/17(火)に以下の回答が届きました。

阪本純太郎氏の回答    9/13(金)

1 子どもたちの環境について

・現状市内の学校においてどれだけの被害が出ているのか勉強不足で存じておりませんが、自身がスポーツで体育館をよく借りていてアスベスト問題をきっかけに10年ほど前に建築資材に関して調べたことがあります。

その時の知識をたよりに推測すると、完全に改善するには莫大な費用がかかり、また今後施設の建て替えではなく長寿命化を図る改修工事が行われるのであれば、隠れていた新たな物質が散布されることも懸念されます。

今できる改善策としては定期的な検査と場当たり的な改善しかできませんが、長い目で見るのであれば建て替え・改修工事の際にコストだけではなくきちんと安全面にも配慮しなければいけません。

合わせて十分な換気を行うことも大事ですが、外部からの飛来物質もあります。

予算的に可能かわかりませんが、空気清浄機の導入なども効果はあると思います。

・通級指導教室について、小学生の頃当時は養護学級だったと思いますが私は保健がかりをやっており養護学級の子と遊ぶのも役割の一つでした。

今でいう通級のような通常学級と行き来する生徒もおりました。

そういった中でやはり差別をしないということも自然と学んできたのかなと思います。

追及指導教室という制度が昔よりも大幅に確立されてきているのは素晴らしい事だと思いますし、対象の子どもたち以外にも社会を学べる大事なものだと思います。

遠い所までわざわざ行かれるようだと、より差別意識が生まれてしまう懸念もありますので、より近い校内でより多くの時間皆と過ごせる環境が理想ですね。

・給食に関しましては伊勢原オーガニックプロジェクトさんのご質問にもお答えしましたが、より安全安心な食材を使うことはもちろん賛成です。

ただどうしても予算的な問題が生まれてくると思うので、種植えや収穫など子どもたちの体験や見学を交えて食の安全だけではなく、生産者の安全面や生産する喜びなど教育の面も併せて学習することにより実現できないかと考えております。

 

2 高齢人口の増加に対する対策について

・伊勢原市は神奈川県平均と比べて介護施設の数やキャパシティはある程度ありますが、介護従事者の数が大幅に少ないことは存じております。

これには必ず原因があるはずであり、机上で語るよりも現場でヒアリングを行おうとしていたところです。

現状お答えできずすいません。近いうちには現場で働く方や経営者のお話をもとに対策案がお答えできると思います。

・全国的にみればマシな方ですが、伊勢原市もやはり居住区域の分散化が問題になります。

これはのちに介護施設だけの問題だけではなく、インフラの破綻も招きます。

長期的な政策になりますが、コンパクトシティ化を進め居住区域の集約化を目指すことが結果的に根本的解決に近づくかと思います。

 

3 障がい児者の環境について

・私自身はどんな方にでも差別の意識は全くないのですが、世の中ではまだそういった事例もあることは当然認識しております。

健常者は子どもの頃からそういった差別意識を持たないよう教育に組み込んでいくことが大事だと思います。

また、対象者の方にも守るだけではなくどういった形で社会に参加できるかを考え生産性を持ち自信を持つことにより胸を張って生活を送れるようにすることも、差別意識を両者共に無くしていくことに繋がると思います。

・環境整備は行政だけでは完結しません。公道や公共施設だけで生活するわけではないので、民間にも協力して頂くことが必須です。

経営者からすると、こういう場面や建物は困るなどのガイドラインをわかりやすく作成して頂けると協力がしやすいかと思います。

もちろん入口の段差や通路の広さなど周知していることもありますが、実際には理解されていない不便さが数多くあると思いますので。

 

4 生活困窮者自立支援における就労準備支援の今後の展開について

・生活保護には頼りたくない、でも障害があり継続的に働くことができない。

こういった方は私の周りにも大勢おります。

国も推し進めている就労準備支援はまさにこういった方に救いの手をなるべく政策ですが、対象の方はその存在も知らないのが事実です。

支援制度をより周知させると共に、守りすぎず同等な立場で仕事だけでなく対話の中で様々な要因をクリアにしていくことが社会活動へ向けての大事な課題だと思います。

 

5 DV/児童虐待について

・先日児童館の指導員は児童虐待の発見にも貢献しているというお話を伺いました。

これは外見上で発見できるものもありますが、やはり対話する時間が長いからだと思います。

理想は担任の先生との対話でしょうけれど、30人対1人のような状況ではやはり十分に行うことはできません。

生徒と1対1で対話をするような時間を作り専門家をそこで起用できるのであれば効果は十分にあるかと思います。

 

6 環境保全について

・石けんはまた別途衛生面での問題も出てくる気もしますが、導入をするのであれば環境問題を学ぶという学習とセットでの利用が良いかと思います。

・私は現在下平間在住ですが、まさに耕作放棄地が多く緑化の面だけでなくとも資産の損失だと思っております。

気になった時に農家の方にお話しを伺いましたが、根本的な問題はやはり利益を生まないということでした。

そういった経緯で少しでも販売できて、対面で消費者に直接売ることにより喜び、楽しみを感じてもらおうとイセハライチという朝市を作りました。

きちんと採算の取れる体制をアシストすることが必要だと思います。

もう一点、農耕地を貸し出す市民農園も最近増えてきております。一般の方に貸し出すのも良いですし、学校などに利用して頂き教育の場として活用することも素晴らしいと思います。

ただ、その為には現状のままでは難しく整備する必要があるので、その面でのアシストも大事だと思っております。

・市街化区域内での緑化対策はむしろ都内の方が進んでおり、お店を営んでいる駅前周辺では、やはり緑を目にする機会は少ないかと思います。

住宅地域においても公園の面積は不足しておりますが、駅前再開発にも積極的に組み入れていくべきだと思います。

 

以上 回答になります

 

阪本純太郎

 

 

 

萩原鉄也氏の回答    9/17(火)

1 子どもたちの環境について

・学校等、子どもたちの身近な公共施設内における化学物質の使用について、子どもたちの健康への影響を考慮し、化学物質使用を軽減すること

回答

〇子どもたちの健康への影響を考慮し、有害化学物質等が含まれていない製品を極力使用するように努めていきたいと考えています。

・ 軽度の発達障害がある子どもたちに対する通級指導教室等の教育環境の地域間格差を解消 し、充実を図ること

回答

〇地域に合う通級指導教室の在り方について研究を進めていきたいと考えています。

・ 小中学校での給食の食材に、有機農産物の使用を推進すること

回答

〇伊勢原産の有機農産物の生産状況等を把握し、学校給食に使用できるのか研究していきたいと考えています。

 

2 高齢人口の増加に対する対策について

・ 介護施設のサービスの質の向上のために、介護従事者の処遇改善を図ること

回答

〇介護保険制度は、国が制度設計を行っている社会保険制度であるため、介護従事者の処遇改善につきましては、市町村の財政力等により地域間格差が生じないよう、国が主体となり、必要な改善策を講ずることが求められますが、市としましても、国や県と連携して、介護従事者の処遇改善や、人材の確保に取り組んでまいります。

・ 地域内で、通いやすい居場所を充実すること

回答

〇介護予防や閉じこもり防止のためには、地域における高齢者の「居場所づくり」は重要と考えます。ミニデイ・ミニサロンなどの、地域における高齢者の居場所づくりを推進してまいります。

 

3 障がい児者の環境について

・ 障がいを理由とした各方面での差別の解消を図ること

回答

〇障がいの有無に関係なく、誰もが安心して暮らせる地域共生社会を推進するため、関係団体や関係機関と連携し、障害者差別の解消に関する協議及び相互理解を深めるための普及・啓発活動を行います。

・ 誰もが移動しやすい環境整備を推進すること

回答

〇市民の誰もが安心して外出や移動ができるように、関係機関と連携して、バリアフリー及びユニバーサルデザインの視点による生活環境の整備を推進します。

 

4 生活困窮者自立支援における就労準備支援の今後の展開について

・ 寄り添い型支援に関する研修を推進すること

回答

〇個々に寄り添った適切な支援が行えるよう、事業の充実を図るとともに.スキル向上のため研修への参加及び職場内での勉強会を推進してまいります。

 

5 DV/児童虐待へについて

・ 専門家の起用や研修の充実を推進すること

回答

〇DVへの対応につきましては、相談体制を整え、早急に支援につながるよう努めてまいります。

〇児童虐待への対応につきましては、現在、専門員6人(保健師、社会福祉士、保育士等)を配置し、児童虐待に関する相談及び通報対応、家庭支援等を行っています。引き続き、児童虐待に関する研修会を実施するなど、専門員及び関係職員の資質向上に努めてまいります。

 

6 環境保全について

・ 水環境を守るために、学校等の公共施設での洗剤の使用は、合成洗剤ではなく、石けんの使用 を進めること

回答

〇一部の合成洗剤より石けんのほうが環境負荷が少ないことから、石けんを使用できるのか研究していきたいと考えています。

 

・ 市域の緑地を守るため、山林の保全、耕作放棄地の解消を進めること

回答

〇山林の保全については、伊勢原市森林組合と連携・協力しながら、間伐や枝打ち等を通じて、適切な森林づくりに取り組んでいきます。

〇耕作放棄地対策については、農地の所有者や耕作者への意向確認等を通じて、

農地の貸借を促進するなど、適正な農地利用を推進していきます。

・ 市内の市街化区域内での緑化対策を講じること

回答

〇「緑の基本計画」に基づき、保存樹木・保存樹林指定事業、花いっぱい運動、花壇づくり事業などにより緑化推進を図っています。また、開発協議においても、「地域まちづくり推進条例」の規定に基づく緑化指導を行っています。