伊勢原ネット事務所の解約について

伊勢原ネット事務所の解約について

神奈川ネットワーク運動・伊勢原は、今年4月に転居したばかりの事務所を、10月26日をもって僅か7か月の賃貸契約を解約しました。伊勢原ネットは、2023年度統一地方選挙に候補者を選出することができなかったため、神奈川ネットの新しい活動交付金を受けるための「選挙に取り組む」と言う基準を満たすことができなかったのです。

今後は、集まる場所が定まらない等の不自由さはありますが、その一方で、身軽で自由になったような気がします。長い間、型にはまった行動を続けていると何らかの偏りも生じているかもしれません。時には、いろいろと根本から見直すことも必要で、案外良い機会となるのではと考えています。

さて、今伊勢原では、主に生活クラブを中心とした若いお母さんたちの間で「学校給食に有機食材を導入」したいと言う活動が盛り上がっています。2021年5月に国が『みどりの食糧システム戦略』を策定したことも画期的ですが、若い世代の有機食材に対する関心の高まりは全国的と言えます。伊勢原ネットでは、2011年に伊勢原市教育委員会が策定した『学校運営上の化学物質製品使用に当たって配慮に関するマニュアル』により主に学校生活での子どもたちの環境に注意を払ってきましたが、『みどり戦略』はにわかに力強い後押しの役割を果たしています。特に注目すべきは、高山市長はすでに有機給食を実施している千葉県いすみ市を農業振興課課長と共に視察してきた事を市民との「サロントーク」で明らかにした事です。これまで距離感があった私たち伊勢原ネットの取り組みに、一歩近づいたかのような認識を覚えます。若いお母さんたちによる「学校給食に有機食材を導入」する活動をどのように支援できるのかを考えることは、伊勢原ネットにとっては事務所あるなしや集まる不自由さに関わらず必然の事です。これまでのあり方にとらわれず、これからも何が求められるのかを運営委員の仲間たちと模索し、チャレンジしていきたいと考えます。

代表 土山由美子