エコストアパパラギを訪問しました。
1月23日(土)藤沢駅近くのエコストア『パパラギ』で、環境活動家である武本匡弘さんから「気候変動」「気候危機」「気候正義」をテーマにお話を聞きました。武本さんは長くプロバイダーとして世界中の海を訪ねた経験がありますが、ここ20年間の海水温の上昇や珊瑚が衰退する白化現象について警鐘を鳴らしています。海水温の上昇は日本を取り巻く海においても魚が移動し、今まで取れていた馴染みのサンマやイカが獲れない等影響が出ています。また、沖縄の海を象徴する豊かな珊瑚は劣化が激しく、6割以上が失われていると武本さんは写真で海中の惨状を報告してくれました。
「異常気象」とは30年に1回起こるかどうかの頻度の気象の変化を指すそうですが、現在では海水温の上昇で巨大台風が常態化するようになっています。また、年に2回の太平洋探査を継続している武本さんは、数年前からは珊瑚礁に囲まれた南の島々で暮らす人たちが気候難民となって他国へ移住しなければならない状況となっていると言います。プラスチック製品があふれる先進諸国の暮らしは多くの二酸化炭素を排出し、二酸化炭素を排出していない南の島々の人たちは暮らしがもはや成り立たないような被害を被っているのです。地球温暖化が世界中の気候に危機的な変化をもたらしている問題について、あらためて認識させられました。
ここまでお話を聞くとさすがに環境のために何かしなくてはと考えますが、「改めるべきであっても我慢は長く続かない。何かやってみたらこっちの方がいいと思える発見をしよう。」と武本さんは提案しました。見回すとエコストアパパラギの店内には安心して利用できそうな自然素材の食料品や生活用品が所狭しと置かれています。しかもデザイン性が高く、思わず手に取ってみたくなるステキな品物の数々です。あの宮沢賢治の世界を描写した絵葉書や発展途上国の子どもたちの教育支援のためバナナの皮を素材とした紙製品等には助け合いや環境保護への願いが込められています。パパラギの店内を見ながら、より良い発見がある生活が大切であると思いました。