平和憲法を否定。戦争ができる国へ、危ない時代の転換点
7月1日、閣議決定により集団的自衛権を決定しました。憲法の3原則「国民主権」「基本的人権」「平和主義」、これらをすべて破壊して進めようとしているのは、いわゆる「戦前」の社会です。想像を絶する悲惨な戦争による破壊と死者の犠牲の反省の上に築かれた平和への希求を込めた現憲法を否定し、また再び「戦争ができる国へ」変えられました。
憲法を改正するなら正当な手続きを経て国民に問うて改正するべきであり、一時的な政権で、閉じられた短期間の議論で、憲法の根幹を変更するのは許されません。立憲主義を否定するものです。国民の大多数が疑問に思うことを、与党のみの解釈変更で行なうのは「国民主権」に反する行為です。そして、その内容は「平和主義」「基本的人権」に反することは明らかです。戦争の論理は、一人一人の意志より国の利益を優先する行動を求めるものです。
戦争は、「殺される恐怖以上に、自分が殺人者となるということ」「殺さなくても人格を破壊されるほどの経験をすること」ということを聞きます。そんな社会にすることを許すわけにはいきません。戦争を知る方々から、あらためて当時の体験を聞く機会が増えました。「再びあの時代に戻さない」という思いで話してくださいます。あの時代、疑問を抱かせず権力に従う国民を作るために、教育制度から準備が重ねられてきたことを学びました。そして今、また同じ道を辿るように教育制度に手が加えられています。特定秘密保護法もまさしくその一環です。
集団的自衛権の閣議決定はなされましたが、これから、国会でも関連法制度の審議があります。すべてが決まったわけではありません。
私たちは、7月1日、市内で街頭活動を行ないました。多くの方々がチラシを手にしていただきました。あきらめずに、声を挙げ続けていきましょう。
学習会の企画「日本を戦争をする国にさせない!」
「憲法9条にノーベル平和賞を」実行委員の方をお呼びして、平和への思いを語りあいましょう。
日時:7月18日(金)10:00から12:00
場所:伊勢原文化会館 練習室 1
主催:神奈川ネットワーク運動・伊勢原(土山由美子)
平和を考える会・伊勢原(浜田順子)