記録的な大雨をもたらした台風19号

 

12日(土)から13日(日)の早朝にかけて、数十年に一度の重大な災害が予測される台風19号が関東や東海を通過し記録的大雨をもたらしました。気象庁は1都11県に特別警報を発表しましたが、12日午後6時40分までに神奈川県箱根町では927.5ミリ、静岡県伊豆市湯ヶ島では754.5ミリを記録する等観測史上1位を更新しました。また、12日から13日にかけては大潮の時期であり海の近くでは高波・高潮が警戒されました。しかし、河川による氾濫は広範囲に及び各地で住宅の浸水被害や土砂災害が多数報道されていますが、全容はまだ明らかとなってはいません。少しでも被害が少ないことを願うばかりです。
国土交通省関東地方整備局では管内の5つのダムで緊急放流を検討し、神奈川県は相模川上流にある城山ダムの放流の予告が発表されましたが、下流の河川付近の住民にとってはさらなる脅威をもたらし、避難所には不安を抱く住民が詰めかけたとの報道がありました。
一方、甚大な台風19号の接近で12日は、コンビニやスーパー、外食チェーンの多くが休業しました。また、首都圏ではJR東日本や私鉄等が12日午後から13日午前にかけて運転を取りやめる等市民生活にも計り知れない影響がもたらされました。
しかし、人工透析の治療が欠かせない患者さんは通院を休むことはできません。12日の大雨の中、伊勢原市内の透析治療病院誠知クリニックへは、福祉有償運送を利用する透析患者の送迎がいつもと変わらず実施されました。しかし、近年地震や豪雨災害が頻発している状況を考えると、緊急時のサポートや個人のニーズに合わせた事前の選択肢を整備しておくことが必要ではないでしょうか。何が起こっても安心して透析治療を受けることができる環境が求められます。