相州大山の伝統食のご紹介企画・・・地元の文化を学び受け継ごう

2016年4月9日 21時01分 | カテゴリー: 活動報告

相州大山は、古くから修験道の霊場として、江戸期には関東一円から「大山講」の参詣で、たいへん栄えた所です。明治初めの神仏分離や関東大震災後の山津波による被害などの困難な時を経て、今、神奈川県の第4の観光地として注目を集めています。

伊勢原の町は、この大山参詣のための「大山道」が集まる場所で、まさに大山の玄関口。大山は伊勢原には外せない場所です。

 

このたび、大山に生まれ育ち、先導師旅館を経営してきた内海さんより、大山の伝統食についてお話しいただき、ともに試食する会を行いました。

内海さんのお料理は、ひいおばあちゃんから受け継いでいるもので、約150年前からのものです。大山にはいわゆる郷土食というものはありませんが、先導師が参詣する講の方々をもてなすお料理の提供方法の形式があったそうです。現在の先導師旅館のお料理は、講の方と一般の方にお出しするので、ニーズに合わせた料理を提供しているそうです。

 

本日の献立は、お昼食(おちゅうじき)。参詣から帰った時や、これから参詣に行くお昼時の簡単な食事をお客様に出したものです。

ご飯(炊き込みご飯)・・・季節の野菜が入った炊き込みご飯

主菜(がんもどき)・・・昭和の始めでは、魚は平塚港で上がったものが届くため貴重なものだったそうです。そのため主菜となる蛋白源は大豆になります。本日は5種の野菜の入ったがんもどき。生姜を添えます。

副菜(豆腐寒)・・・ゆずの香りがいっぱいのほんのりした甘味の寄せもの。4月ならゆずではなく、抹茶にするそう。

椀(掻き玉汁)・・・掻き玉に、色よい菜の花が乗って季節感あふれるもの。

新香・・・大根の桜漬けと大山菜(漬ける日で味が変わるそうで、一番おいしい4日目のもの)

ご自分の畑でとれた無農薬野菜を使い、季節の風味を味わいました。

夕食では、これに焼物、煮物、酢の物、和え物など数品が加わるそうです。現代のように、魚がいつも手に入らないし、冷蔵庫もないので、季節の野菜や乾物などの保存食をうまく使ってお客様をもてなしたそうです。

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みんなで紙皿で試食。

本当は、きちんと器に盛る予定だったのですが、器を忘れてしまったので、絵です。

本当は、きちんと器に盛る予定だったのですが、器を忘れてしまったので、絵です。

 

 

 

 

 

引き続いて生活クラブコモンズの企画で季節に合わせた献立の連続講座に続けていこうと声も上がりました。地域の歴史・文化・伝統など良いものを引きついでいくためにも、継続していきたいと思っています。