多世代交流サロン「ばぁばの家あさだ」を訪問

「ここに来れば誰かに会える。ここがあれば安心できる」

「生活クラブ運動グループ 地域ユニット伊勢原」では、横浜市西区の住宅地の中にある「ばぁばの家あさだ」を訪問し、運営している「W.Coたすけあいぐっぴー」の中村久子さんからお話しを伺いました。  

ばぁばの家あさだ

 

 

 

 

 

 

2009年、空き家になった浅田さんのお宅を活用してスタート。「ばぁばの家あさだ」は、月~金曜日の10:00~15:00まで開所。赤ちゃんから高齢者までが集える場所です。曜日ごとにシニアの茶話会、笑ヨガ健康体操、編み物教室、手仕事クラブ、認知症予防カフェほっぺといったプログラムがあり、参加費は200円で自由に参加。スタッフは、ボランティアで1名が付いています。訪問したのは、編み物教室の日。2階の部屋で、先生役の方を含めて5名の方がおしゃべりしながら手を動かしていました。「ひとり暮らしなので、お話しするのがとても楽しい、待ち遠しいのよ」と参加者の方。

 

また、「親と子のつどいの広場ぐらんまのいえ」は、火~木曜日10:00~15:00、1階の和室です。おもちゃが用意された部屋で、親子で自由に過ごせる場所になっています。みんなでランチ、ベビーヨガ、お誕生日会などのプログラムも用意されています。

 

 

 

 

さらに、2階の1室は、「W.Coはっぴいさん」の事務所となっています。これは、暮らしサポート事業として若者の就労と居場所づくりのために、掃除・片付け、買い物代行、引っ越しなどの福祉サービスを、支援が必要な当事者たちが主体的に運営しています。

住宅地の中の空き家を活用していることで、家庭的な暖かな雰囲気の中で、多世代が自由に集える場所です。運営をしている「W.Coたすけあいぐっぴー」は、1998年から、生活者の視点で地域で必要な「もの」や「サービス」を作りだしてきました。家事介護、介護保険訪問介護、乳幼児の一時預かり、介護保険居宅介護事業などを継続し、地域の中で活動を必要なことを具体化してきました。経営のための経費は、バザーを月1回行っていますが、神奈川県交付金や横浜市補助事業受託費が欠かせません。

 

 

介護保険事業の大きな制度改正が進められています。軽度の方々を介護保険から切り離して、地域で支援をするように移行することになっていますが、ボランティア精神だけでできることではありません。私たちは、市民の主体的な参加を呼びかけるとともに、行政の様々なバックアップが不可欠だと思います。